Stravinsky 12の器楽のためのコンチェルティーノ/
管楽器のためのサンフォニー/
アゴン、他(ドメーヌ・ミュージカル・アンサンブル他)
Stravinsky
12の器楽のためのコンチェルティーノ
(弦楽四重奏のためのコンチェルティーノからの編曲/1920/1952/ピエール・ブーレーズ/ジャック・パレナン(v)/ピエール・ペナスウ(vc)/ジャック・カスタニエ(fl)/クロード・メゾンヌーヴ(ob)/ポール・タイユフェール(eh)/ギー・ドプリュ(cl)/アンドレ・ラボット、ジャン=ピエール・ラロック(fg)/ピエール・ポリン、ジャック・ルコワントル(tp)/ルネ・ピエール・アラン、モーリス・スザン(tb))
クラリネット・ソロのための三つの小品(1919/ギー・ドプリュ(cl))
弦楽四重奏のための三つの小品
(1914/パレナン弦楽四重奏団/ジャック・パレナン(v)/ジャック・ゲステム(v)/ミシェル・ワレス(va)/ピエール・ペナソウ(vc))
管楽器のためのサンフォニー
(1920/version 1947/ピエール・ブーレーズ/ドメーヌ・ミュージカル・アンサンブル)
バレエ音楽「ルナール」
(狐、歌われ演じられる滑稽な物語/1915-16/ピエール・ブーレーズ/ドメーヌ・ミュージカル・アンサンブル/ジャン・ジロドー、ルイス・デヴォス(t)/ルイ=ジャック・ロンデルー(br)/グザヴィエ・ドゥプラ(b)/エメール・キシュ(ツィンバロン))
バレエ音楽「アゴン」(12人のためのバレエ/1953-57/ハンス・ロスバウト/バーデンバーデン南西ドイツ放送交響楽団)
DG 4811510
60−70年を経て現在でも前衛音楽。これはPierre Boulez(1925-2016仏蘭西)が率いたDomaine Musical(パリ)1956-1965年の記録より。自分が比較的馴染んでいるStravinskyの作品を聴きました。詳細録音年情報はわからないけれど、1960年前後の記録はどれも音質良好。
「12の器楽のためのコンチェルティーノ」は心が浮き立つような快活な緊張感を湛えて、仏蘭西管の名手たちによる色彩の饗宴(5:45)
「クラリネット・ソロ」は低音がよく響く寡黙から始まって、躍動する高音、ラストはノリノリのジャズ風でした。(1:47-1:04-1:14)
「三つの小品」はギクシャクした土俗的なリズムと和声、不協和音と途切れ途切れ自在なやり取りが続いて、やがて絶望的に暗い囁くようなアンサンブルに終了(0:56-1:54-3:31)
「管楽器のためのサンフォニー」は最近は演奏会にも取り上げられる。素っ頓狂かつ色彩的、荘厳な管楽アンサンブル。初演は大失敗したそうだけど、これは大好きな作品でした。(8:33)
「ルナール(Renard )」は仏蘭西語が理解できないけれど、すこぶるヴィヴィッドにパワフルかつユーモラスな緊張感を湛えた名曲。声楽男声4人+管弦楽は弦も含めて各一人(ホルンは2本)打楽器と妖しいツィンバロンが入ります。1922年初演は失敗だったとのこと、言葉の響き含めて、すこぶるオモロい作品でした。(15:01)
バレエ音楽「アゴン」は(1957年録音と同じもの?驚くほど良好なステレオ録音)ドデカフォニーの難解晦渋な作品だけど1957年初演(ロバート・クラフト/ニューヨーク・シティ・バレエ)は大成功だったとのこと。三管編成+4種の打楽器+マンドリン、ピアノ、ハープ。これもアルカイックな風情が大好きでした。同時代音楽の擁護者Hans Rosbaud(1895-1962墺太利)はクールかつ緻密、緊張感を湛えた統率はおみごと。
Pas-de-Quatre(1:35)Double Pas-de-Quatre(1:27)Triple Pas-de-Quatre(0:59)Prelude(0:50)First Pas-de-Trois : Saraband-Step(1:14)Gaillarde(1:12)Coda(1:16)Interlude(0:49)Second Pas-de-Trois(0:56)Bransle Gay(0:51)Bransle Double(1:20)Interlude(0:50)Pas-de-Deux- Coda(5:37)Four Duos(0:35)Four Trios - Coda(2:21)
(2025年11月8日)
【♪ KechiKechi Classics ♪】 ●愉しく、とことん味わって音楽を●
▲To Top Page.▲
|